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2017年10月17日
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震災復興の闇

2012年05月30日
 2011年4月10日。あの日(2011年3月11日)から一ヶ月を迎えようとしていた日曜日、人影が消えた石巻市の中心部は朝から大勢の人であふれ返った。石巻駅から立町通りのアーケード街を過ぎて歓楽街に至る通りのあちこちで、全国から参集したボランティアが、額に滴る汗も、頬にへばりついた泥も拭うことなく、咽るような悪臭の中、黙々と瓦礫の撤去に向き合っていた。未曾有の災害に気力を奪われ、当時、何も手につかない被災者に成り代わり、ヘドロと瓦礫の山を相手にまさに格闘していた。
「まちなかスマイルプロジェクト」
 集まったボランティアは、主催者集計1000人。ほぼ、すべてのボランティアが、復興の一助と成りえたことを誇りにしていた。
 首都圏から一団体25人が参加した「マルソグループ」もその一つ。活動の記録写真をグループのホームページに掲載している。

http://www.maruso-group.com/news/news110410.html

 こうしたボランティアを束ねていたのが、一般社団法人を名乗る「石巻災害復興支援協議会」の伊藤秀樹会長(当時)だと言われている。
 既報のとおり、一民間企業である藤久建設社長の伊藤秀樹氏が、震災の最中、なぜ、そのような立場にあったのか。その実態は今もって、つまびらかになっていないが、朝日新聞とAERAは「奇跡のボランティア組織」と誉めそやした。

 ラジオ石巻の後藤恭子アナウンサーは、東日本大震災 ラジオ石巻 災害リポートブログで、取り上げた。
 数あるボランティア組織中、唯一、ボランティア組織であるはずの同協議会に対してのみ、石巻市から随意契約でボランティア管理運営費なる「税金」が、渡っていたとは知らなかったのだろう。

「ボランティアは、石巻災害復興支援協議会の伊藤秀樹会長の交通整理で活動している。伊藤会長はまっすぐで明快だ」と褒め称えた。

http://saigai-fm764.seesaa.net/article/194927110.html


 しかし、誠に残念なことに、こうした人々の善意を踏みにじる疑惑が、週刊文春の記事で明らかになった。石巻災害復興支援協議会会長(当時)伊藤秀樹氏が経営する藤久建設の瓦礫処理業務における架空請求だ。

 すでに、同協議会に日本財団から無償提供されていた重機車両の使い回しによる架空請求やボランティア写真の使い回しなどは報道済みなので、この場では差し控えるが、

http://blog.goo.ne.jp/ishinomaki_311

 騙し取ったとみられる額たるや3億円あまり。その架空請求に悪用されたのが、前述の「マルソグループ」だ。
 伊藤前会長は、週刊文春から写真の使い回しを指摘されると、「誤請求」と言い逃れ、請求に添えられた写真の使い回しが全て、使い回しがバレないように写真の大きさを変えたり、一部分を切り抜いて使ったりしているにもかかわらず、故意に行ったわけではないと言うが、架空請求であることの決定的な証拠こそが、みずからが先導した「まちなかスマイルプロジェクト」にある。
 伊藤氏は、「マルソグループ」が被災地におけるボランティア活動の一環としてホームページに掲載した「まちなかスマイルプロジェクト」の写真を、自社の藤久建設の瓦礫処理業務の施工写真として、市に対する請求書に添えていたのだ。

http://www.maruso-group.com/news/news110410.html

 情報公開請求で開示された藤久建設の請求書の写真には、堂々と「マルソグループ」のボランティア活動の現場写真が添えられている。これを受け取った市の担当職員が気がつかないということが有り得るだろうか。少なくとも疑惑が表面化し、調査中の現在、これを架空請求(詐欺)と認めないということは、当初から、市当局が加担していた、と疑わざるを得ないのが現実だ。
 明らかに何かしらの不当な働きかけがなければ、認められるはずがないシロモノがまかり通っていることは、明らかに異常事態としか、言いようがない。
 同時に同協議会には、ボランティア組織の中で唯一、石巻市から随意契約でボランティアの管理運営委託費と入浴支援業務の金が合計で1億円以上、支払われているが、なぜこのようなことがまかり通っていたのか。
 はからずも、3年前の市長選の最中、政治経験のない亀山氏が当選しようものなら石巻市役所は役人天国になる、と語っていた人物がいる。
 今回、こうした不透明な随意契約を結んだ担当部局の幹部は現在、春の人事異動で他の部局へ異動しているが、異動先の現在の部局でこのところ、不透明な調達が相次いでいる。明らかに意中の業者に仕事をさせようとする動きが見て取れるという。
 石巻市議会は百条委員会を設置する。当事者である石巻市に対して、「被害者である」のならば、法的措置を取るよう、再三にわたって働きかけてきたが、訴えを起こさなかったためである。市民の付託を受けて当選させてもらっている手前、ここまで、不正に税金が支出されているであろうことが明らかである以上、市当局がここまで頬っ被りを決め込むのならば、議会が動かざるを得ない。
 情報公開日本一を標榜してきた亀山市政だが、本件において開示された資料は全て黒塗り。市は個人情報保護を盾に取るが、それは、公共の福祉に反しない限りにおいてであって、まったくの詭弁である。逆に黒く覆い隠されることによって、あらぬ疑いをかけられ、迷惑を被る者もある。迷惑千万であり、不都合な事実がないのであれば、公開されるべきであって、そうでなければ、理屈が通らない。
 議員が詭弁に弄されているようでは、いつまでたっても真相は闇の中。市民は、百条委員会の成り行きをしっかりと監視しなければならない。
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